花の窟神社での御綱掛け神事
日本最古の神社といわれる花の窟神社で御綱掛け神事に行ってきました。
ここでは年に二回、2月と10月に行われ、1300年も前から続くといわれている神事についてまとめています。170メートルの大綱をご神体である岩窟の上からご神木である松の木に渡します。
お綱もどのように渡しているのかなど後述しているので、参拝の際にはまた違った視点から花の窟神社を楽しめると思います。
御綱かけ神事
ここ花の窟神社でお綱掛け神事がありました。
170メートルの大綱をご神体である岩窟の上からご神木である松の木に渡す作業です。
45メートルの高さのご神体である岩窟からお塩で清められたロープが下ろされます。
そのロープに、境内に置かれた御綱をくくりつけそのまま上へ引き上げられます。
引き上げられる御綱には、約10メ-トルの三旒の幡形があり、季節の花々や扇子等が結び付けられています。
通行止めとなっている国道42号線を渡り、綱の端は七里御浜海岸へと向かいます。
御綱を掛ける煙突のような塔
御綱を地元の人たちで持ち、海のほうへと引きもちます。参加している人は誰でもこの御綱を引くことができます。
掛け声とともに煙突のような塔(画像左に見えるコンクリートの塔)にある凹み部分に御綱をかけますがなかなかこれが難しい。
御綱を握っている人みんなで息を合わせないとなかなか掛けることができません。
写真ではわかりにくいですが、煙突の先端部分に引っ掛け部分があります。
何とか引っ掛かりました。
この煙突のような建物は参道の脇を少し入ったところにありますので、興味のある方は煙突のてっぺんを見上げてください。御綱が引っ掛けてあります。
ご神体である岩窟から意外と間近に見られる御綱
煙突部分に御綱がかかり、松のご神木に渡して、柱に縛り付けます。
御綱は御神体である岩窟とつながっているため、触るとご利益があると言われています。
この御綱がくくりつけられた柱は、神社の入り口鳥居の横(海側)にあるのでぜひ見てきてください。
今回は10月の例大祭でしたので、次回は2月に行われます。
その時まで10月の御綱が残っている場合があるそうで、そのような時は境内のご神体である岩窟を見上げると、御綱が二つ見ることができます。
一緒に御綱を引いた人に聞いたところ、自然に切れて落ちるまではそのままだそうです。
参拝する際にはそういったところも見てみると、また違った発見があり楽しいです。