2024年4月24日更新

夏の吉野観光|国宝金峯山寺蔵王堂と脳天大神、如意輪寺

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オフシーズンには吉野山へ車で入山することができます。

前回は吉野山奥千本の観光スポットとして「夏の吉野観光|金峯神社から吉野水分神社までのルート」をご紹介しました。

ここからの記事は、夏のオフシーズンに訪れた国宝金峯山寺蔵王堂と脳天大神、如意輪寺のコースをご案内します。

脳天大神へ参拝、長い階段を往復する修行

正式名称は、「脳天大神」龍王院といい、金峯山寺蔵王堂から「南朝妙法殿」と「脳天神社」方面へ行く階段下にある駐車場に車を停め、脳天大神へと歩いて行きます。

脳天大神までは、参道沿いにある聖仏舎利宝殿を通りすぎ、長い階段450段を約10分〜15分ほどかけて下っていきます。

蔵王堂から下りる石段途中右側に、「縁切り地蔵さん」があります。悪い縁を切っていただけるようです。

反対に「縁結び地蔵さん」は、脳天大神の本殿向かって右のお百度石の脇にあります。

脳天大神は頭を割られた蛇が祀られており、首から上の守り神とされ、学力向上・頭病平癒・入試合格など霊験あらたかな寺院です。

蔵王堂にお祀りされている蔵王大権現の変化身が脳天大神であるとされています。

「脳天さん」として親しまれる脳天大神をあとに、再び階段を上り修行は続きます。

Basic Information
名称総本山 金峯山寺 塔頭 脳天大神龍王院
住所〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山
電話番号0746-32-4880
吉野観光

奈良県吉野は美しい自然と歴史遺産が広がる観光スポットです。日本一の桜の名所として知られ、春には桜が満開に。

吉野山や吉水神社など見どころも豊富。吉野や周辺にまで足を伸ばせば様々な宿泊施設があります。

快適な滞在を楽しみながら、ホテルや旅館、ゲストハウスなど選べる宿をチェック!吉野の魅力に浸ってみてください。

国宝金峯山寺蔵王堂は吉野・大峯の中心的寺院

金峯山寺蔵王堂

脳天さんから汗だくで金峯山寺蔵王堂へと歩いてきました。

国宝金峯山寺蔵王堂は、創立年代は不詳とされていて、7世紀に修験道の開祖役行者によって創建されたと伝えられています。

現在の建物は天正20(1592年)に再建され、高さ33.9mの木造建築で修験道の中心的な寺院とされてきました。

堂内の柱は全部で68本あり、全て自然の木を素材のまま使用しているため同じ太さのものはなく、杉や檜、けやきなど材質も様々で、なかには梨やツツジの柱も使われています。

修験道の本尊である金剛蔵王権現の巨像三体などが安置されていますが、秘伝のため普段は見ることができません。

本堂では御朱印もいただけます。

四本桜と青銅灯篭

四本桜と銅灯篭

蔵王堂正面の囲いの中には、四本の桜が植えられています。

元弘三年(1333年)北条幕府の大軍に攻められた後醍醐天皇の第二皇子「大塔宮護良親王」が、吉野山に立てこも理の際この場所を本陣として最後の宴を開いたところで、大塔宮御陣地とされている場所です。

柵の中にある青銅灯篭は、室町時代の秀作といわれ重要文化財に指定されています。

如意輪寺と後醍醐天皇陵

如意輪寺

金峯山寺蔵王堂から車で如意輪寺まで約20分ほどで到着しました。

奈良県吉野山中腹に位置する如意輪寺は、金峯山寺蔵王堂からも徒歩30分ほどで行くことができます。

実は、17時前に如意輪寺に到着したので受付は終わっており、本堂と後醍醐天皇陵の参拝のみとなりました。

ここ如意輪寺は、楠正行公の一族郎党143人が四條畷の決戦に向かう時、如意輪寺本堂の扉に鏃(やじり)で辞世の句を残したことで有名です。

かへらじとかねておもへば梓弓 なきかずにいる名をぞとゞむる

楠正行辞世の句

拝観できず本当に残念でしたが、宝物殿ではその扉は見ることができます。

本堂前には楠正行公お手植えの樹齢670年といわれるモッコクの木と、後醍醐天皇腰掛け石がありました。

この本堂の脇を裏手に進むと、後醍醐天皇陵へと続く石段が見えてきます。

後醍醐天皇陵

足利氏との争いのため京都を逃れた後醍醐天皇は、吉野の行宮にて過ごされました。

都に思いを馳せ崩御された後醍醐天皇は、天皇陵唯一といわれる北向き「北面の御陵」となる後醍醐天皇陵(塔尾陵)に葬られました。

後醍醐天皇崩御のとき、右手には剣、左手には経巻を握り北の方をにらみつけていたといわれ、吉野から京都は北にあたるわけです。

陵墓は林の奥にひっそりとあり、厳かな雰囲気が漂っています。

この場所に足を運ぶことで、後醍醐天皇の偉大さや南北朝時代の激動の時代を垣間見ることができるかもしれません。

Basic Information
名称塔尾山 椿花院 如意輪寺
住所〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1024
電話番号0746-32-3008
公式URLhttps://nyoirinji.com/guide.html
日帰り入浴大 人:500円
中高生:200円
小 人:100円
拝観時間8時30分〜17時(桜の時期)
9時〜16時(その他)