2023年7月13日更新

熊野三山巡りのひとつ速玉大社と「どんと焼き」

熊野三山のひとつである熊野速玉大社は、全国に祭られている熊野神社の総本宮とされています。

伊奘諾尊(イザナギノミコト)を主祭神としています。

この記事では熊野速玉大社の境内の案内と、毎年2月3日に行われる「どんと焼き」の時間や料金についてまとめています。

熊野速玉大社のなぎの木

速玉大社の梛の御神木

参道には、平重盛が植えたとされるご神木の梛の木(なぎのき)を見ることができます。海の凪(なぎ)のように世の中が平穏であることを願ったのでしょうか。

梛の木は、樹齢1000年を超えるといわれており、新宮市の「市の木」にも指定されています。

梛の葉は繊維が縦にあり丈夫で切れにくいことから、「縁が切れない」といわれ、夫婦でお守りとして身につけている人もいるとか。

また海の凪から、海上安全を祈願する漁師も多いといわれています。

熊野速玉大社について

熊野速玉大社の神門

大注連縄のかかる楼門をくぐると、左手前方に鮮やかな朱塗りの拝殿があります。その年の干支である絵馬が、しめ縄左手に飾られています。

社殿は、左手から主神の『熊野速玉神』『夫須美神』『家津御子神』『天照大御神を祭る上三殿』『中四殿』『下四殿』と右へ連なっています。特に参拝の順番はないとのことなので、左から順にお参りしました。

熊野速玉大社

熊野三山のお社は、どれも奥行きがないかわりに間口の広いのが特徴とされており、速玉大社もそのような造りとなっています。

速玉大社境内

どんと焼きって?

速玉大社の節分祭

毎年2月3日に節分祭が行われます。

境内に掘られた直径5メートルほどの穴に神火を点火し、その穴にお焚き上げ松明と一緒にお正月に飾ったしめ縄や松飾り、古い御札など投げ込み無病息災や五穀豊穣を祈願します。

遠方に住んでいる、または節分祭に来ることができない方は、お正月などで参拝に来た時にお焚き上げ料と御神札を納めることで、節分の時にお焚き上げを行っていただくことができます。

境内授与所で確認してみてください。

お焚き上げ神事について

  • 日にち:2月3日
  • 時間:午前神火点灯から午後6〜7時ごろまで(時間は多少変更あり)
  • 料金:お焚き上げ松明は300円
  • 豆まき:赤鬼と青鬼主催の豆まきは、午後7時から(感染症対策により例年実施されていません)
お焚き上げ松明

古い御札などは、松明の御神火とともに境内に掘られた穴に放り込んでお焚き上げをしてもらいます。

赤鬼と青鬼の豆まき
赤鬼と青鬼の豆まきの様子

この記事では、なぎの木、速玉大社境内のご案内とどんと焼きについてご紹介しました。