2023年7月20日更新

紅葉が美しい高野山を探勝!金剛峯寺から奥の院までの散策コース

金剛峯寺紅葉

紅葉が美しい高野山を探勝!大門から壇上伽藍までの散策コースからの続きです。

高野山は東西に長く、その姿は龍に例えられています。

高野山の西端、大門までバスで行き、そこから東に向けて奥の院弘法大師御廟まで歩くコースを2回に分けて紹介しています。

この記事では、「金剛峯寺から奥の院までの散策コース」を写真を交えてご案内します(大門から壇上伽藍までの散策コースについては前述したリンクから御覧ください)。

特に金剛峯寺の蟠龍庭は、紅葉が美しく見応えもありオススメです。

あくまで私個人の時間配分なので、参考程度に読んでいただけるとありがたいです。また拝観料については時期によって変更の場合もあるため、公式ホームページで確認してください。

金剛峯寺から奥の院までの散策コース

壇上伽藍13:15-14:00・・・・金剛峯寺14:05-14:50・・・・宿坊・恵光院15:00・・・・一の橋15:10・・・・弘法大師御廟(燈籠堂)15:40-16:05・・・・中の橋駐車場16:20頃

金剛峯寺の蟠龍庭(ばんりゅうてい)で美しい庭園を!

金剛峯寺

金剛峯寺は、高野山末寺3600ヵ寺、信徒一千万の総本山です。

1593年豊臣秀吉が母堂の菩提のために寄進したものでしたが、火災により損失。現在の建物は1863年に再現されたものです。

金剛峯寺

金剛峯寺内のみどころは、なんといっても蟠龍庭とそれぞれの部屋に描かれる襖絵です。

山本深斉により描かれた柳鷺図がある柳の間は、1595年に豊臣秀次が自害したことから「秀次自刀の間」と呼ばれ、みどころの一つとなっています。

拝観料:大人通常1000円

蟠龍庭

国内最大級(五百余坪)に及ぶ石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」は、弘法大師御入定の1150年に造園されました。

蟠龍庭は奥殿を取り囲むようにあって、敷き詰められた雲海を表す砂は京都の白川砂、龍を表す石は四国の花崗岩が使われています。

別殿の通路から眺めることができます。

紅葉が見頃を迎え、蟠龍庭が一層華やかになってきました。

蟠龍庭の紅葉

以前、天皇上皇が登山に訪れた際の応接間として使用された上段の間では、金箔の壁が印象的でした。

土室と呼ばれる囲炉裏の間や、大人数の僧侶の食事を賄ってきた台所では、2000人ものお米を炊いたと言われる大釜が三基並んでおり、当時に思いを馳せることができます。

また、天井から吊るされた台では食物を保存していたそうで、ネズミよけに紙が垂らしてあり、先人の知恵を感じました。

下門

下門の紅葉も色づき始めた10月下旬です。

宿坊沿いの道をゆっくり散策しながら奥の院へと進みます。

一の橋から奥の院エリアへ

宿坊恵光院を少し進んだところで道が二手に分かれいて、旧道を進んでいくと奥の院口の「一の橋」がみえてきます。

ここからは、壇上伽藍とともに高野山の二大聖地である奥の院となり、一の橋から弘法大師御廟まで約2キロの参道を歩きます。

一の橋入口にてトイレを済ませておくと安心です。

一の橋

一の橋は、弘法大師御廟の浄域の入口です。合掌一礼して橋を渡ります。

汗かき地蔵尊

一の橋から奥の院まで14のお地蔵様がまつられています。

その一つ「中の橋」を過ぎてすぐに「汗かき地蔵尊」があり、世の中の人々の苦しみを一身に背負うことから常に汗をかいておられると言われています。

姿見の井戸

その汗かき地蔵尊のお堂右手の小さな井戸は、「姿見の井戸」と呼ばれています。昔この井戸で目を洗うとどんな眼病も治ったそうです。

また、江戸時代の頃から言い伝えとして、自分の顔を井戸の水に映し、顔が映らなければ3年の寿命であるといわれています。

覗くのに勇気がいるので、気になる人はよく考えてから行動しましょう!

覚鑁坂

汗かき地蔵尊を過ぎた先にある石段は、「覚鑁坂(かくばんざか)」とよばれています。

この石畳は42(死に)を越えるという意味から43段になっているそうで、途中で転ぶと寿命が三年もたないそうで。

なんとも恐ろしい言い伝えですが、転ばないよう慎重に歩いたほうがいいようです。

また、この先右手には「頬切地蔵尊」があります。右の頬に2センチほどの刀で切られたような傷があり、人の身代わりになったと伝えられています。

高野山

高野山奥の院で高野山在住の僧侶によるナイトツアーを体験しませんか?

ナイトツアーでは、普段とは異なる雰囲気のなか参拝することができ、僧侶からの真摯な説明に心が洗われます。

幻想的な石灯籠の明かりの中、古刹の趣が際立つ心落ち着く瞬間。

不思議な伝説や高野山の歴史を聞きながら高野山を別の角度から楽しめる特別な体験です。

高野山ナイトツアーで、神聖な高野山を新たな角度から満喫し、贅沢な体験をお見逃しなく!

弘法大師御廟

御廟橋から先は聖域中の聖域なので写真撮影は禁止です。

現在でも弘法大師様が参拝に訪れる方を救い続けていると信じられていて、御廟橋の手前では、脱帽、合掌一礼をして厳粛な気持ちで橋を渡ります。

御廟橋を渡ってすぐの左側に小さな御堂があります。格子状の木枠で組まれたその御堂のなかには、弥勒石と呼ばれる石が置かれています。

別名、重軽石(おもかるいし)とも呼ばれ、片腕が入るくらいの木枠が一箇所あり、その中に手を入れてその石を持ち上げるのですが、「善人には軽く、悪人には重く」感じられると案内板には書かれてありました。

占いのような運試しのようなこの体験、ぜひチャレンジしてみてください。

正面に見える燈籠堂の階段をのぼり通路を時計回りに歩いていくと、裏手には御廟があり参拝することができます。そのまま通路を進むと燈籠堂の地下へ降りる階段があります。

※2022年11月現在、「密を避けるため」と「一部工事中」ということもあって、燈籠堂の地下へは行くことができません。

燈籠堂の階段を降ると、奉納された燈籠と、小さな身代わり弘法大師像がびっしりと通路に鎮座されており、弘法大師様に拝することができる祭壇があります。

弘法大師様を拝するところでは黒い数珠があり、それに触れると良いことがあると言われています。

奥の院

中之橋口方面へと進む参道には、企業が建てた慰霊碑が立ち並びます。パナソニック株式会社やUCC上島珈琲株式会社をはじめ、公益社団法人日本シロアリ対策協会のシロアリ供養塔などがあります。

中の橋駐車場に到着

中の橋口

中の橋口まで戻ってきました。奥の院では有名な武将の墓石や、会社が建立した供養塔などが20万基以上あると言われています。

高野山にはまだまだ見どころがあり、地図があるとほとんど迷うこともなく効率よく散策することができます。

高野山マップ(PDFファイル1.549KB)

高野町観光協会にも地図が置かれていますので、参考にしてください。

この記事では、金剛峯寺の蟠龍庭や奥の院エリアまでの散策コースをご案内しました。

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