紅葉が美しい高野山を探勝!大門から壇上伽藍までの散策コース
31歳で唐に渡った弘法大師空海は、帰国後修行の地として高野山を開かれました。
高野山は東西に長く、寺院が117ヵ寺(うち52の宿坊)もあり、それでいてコンパクトにおさまった散策にはもってこいの地です。
そこで、秋の紅葉シーズン!高野山の西端にある大門までバスで行き、そこから東に向けて奥の院弘法大師御廟まで歩くというコースを2回に分けてご紹介します。
この記事では、 紅葉が美しい高野山を探勝!「大門から壇上伽藍までの散策コース」を写真を交えてご案内します。
あくまで私個人の時間なので、参考程度に見ていただけるとありがたいです。
奥の院前から大門まで
前回は奥の院前(中の橋)から西へ少し歩いたところにある、371号線沿いパーキングに車を止めましたが、今回は中の橋パーキングに止めました。どちらも無料の駐車場です。
車で高野山へ行く場合は、高野町の公式サイトで「高野町観光情報」のバナーをクリックしてページ内にある「臨時駐車場マップ」から駐車場マップ(PDFファイル)をダウンロードすることができます。
事前に印刷しておくと便利かもしれません。
ここ奥の院前バス停から、バスで高野山の一番西側にある大門まで行くことにします。
乗車したバスは大門まで直通ではなかったため、「千手院橋(せんじゅいんばし)で乗り継ぎ、大門(だいもん)で下車します。
少し坂を登ると、すぐ目の前には高さ25.1mの大門が圧倒的存在感をもってお出迎えです。
構造と朱色が美しく、両脇に安置する金剛力士は、運長によるものです。
重要文化財指定の高野山の総門で、結界のシンボルでもある大門からいよいよ聖地高野山散策がスタートです。
高野山で角濱ごまとうふ総本舗のランチ
散策スタートといいながら、まずは腹ごしらえということで、大門から壇上伽藍に行く手前の「角濱ごまとうふ総本舗 飲食部門」でランチをすることにします。
ごまどうふをふんだんに使った精進料理を頂きました。
炒った白ごまを丁寧に潰し作られたごまどうふは、精進料理には欠かせない一品です。
店内では、ごま豆腐を購入することができます。
壇上伽藍から蛇腹路へ
大門から第二の門として位置づけられる壇上伽藍の正門、中門(ちゅうもん)があります。
中門をくぐると、高野山の奥の院と並んで二大聖地である壇上伽藍(金堂、根本大塔などの諸堂が建ち並ぶ領域)エリアとなります。
中門(ちゅうもん)をくぐると、目の前には高野山の総本堂である金堂、そして右奥に根本大塔を見ることができます。
中門をくぐり左手に見えるのは、六角経堂です。
石の土台の上に見えるツノのような持ち手を時計回りに動かすと、経堂の一部が回ります。お経を唱えたことになるといわれています。
金堂と御影堂の間にある三鈷の松(さんこのまつ)は、お大師様がこの地に密教を広めるきっかけとなった松です。
普通松葉は二葉か五葉ですが、三鈷の松は葉が三葉ある珍しい松です。落ちた松の枝をお守りとして持ち帰る人もいるそうです。
壇上伽藍エリアのシンボルともいえる根本大塔です。高さ49m、約24m四方の一層塔です。
根本大塔では堂本印象画伯筆の16本の柱絵や壁面に描かれた八祖大師を見ることができます。
根本大塔をあとにして、蛇腹路(じゃばらみち)へと進みます。
東塔の前から根本大塔を見る角度で撮る紅葉は、美しいと言われています。
お大師様が高野山を龍に例えて腹の部分にあたるこの道を蛇腹路と呼ばれました。この画像は10月下旬の紅葉です。
壇上伽藍エリアでは中門から金堂の拝観→六角経堂→三鈷の松→根本大塔の拝観をし、約40分ほどかけて散策しました。
壇上伽藍をあとに金剛峯寺へと進みます。