安産の神様!熊野の『産田神社』で石占い
産田神社(うぶたじんじゃ)は三重県熊野市にあり、古くから安産と子授けの神様として知られています。
地元の人は、子供を授かると産田神社に安産祈願に訪れます。
この記事では、さんま寿司発祥の地といわれる産田神社の石占い、御朱印帳、産田神社の自然についてご紹介します。
さんま寿司発祥の地といわれる産田神社
産田神社は弥生時代からある古い神社で、イザナミノミコトがカグツチノカミを産んだ場所といわれています。
到着してすぐに目に入るのが「サンマ寿司発祥の地」の木の看板です。
さんま寿司は、熊野地域の名物で、お正月や結婚式、お祭りなどめでたい時に食します。産田神社に初めてさんま寿司を奉納したことから、さんま寿司発祥の地として知られるようになりました。
祭礼には、「ホウハン」と呼ばれる汁かけ飯に、骨付きのさんま寿司がだされ、これを食べると左利きが治ると言われています。
北海道から南下し余分な脂を落としたサンマは、さんま寿司に大変適していて、この地ならではの凝縮したさんまのうまみがあります。
機会があればぜひ味わってください。
鳥居をくぐりまっすぐな参道へと進みます。
産田神社は古い時代にはお社はなく、石で囲った場所にしめ縄を張って神様を招いたと言われています。
社の左右にある石の台は、古代の祭祀台で「ヒモロギ」と呼ばれ、全国的にも珍しいものといわれています。
石で占うその方法とは?
産田神社は冒頭でもお伝えしましたが、イザナミノミコトがカグヅチノカミを産んだ地と言われていて、地元の人は安産祈願として参拝に訪れます。子供を授かると目をつぶって石を拾い、丸ければ女の子、細いと男の子が産まれると言われてきました。
無事出産を終えたら七里御浜で石を拾い、最初に神社で拾った石と一緒にこの神社に戻しお礼参りをします。
七里御浜といえば、熊野市から和歌山県県境の熊野川河口まで続く美しい砂礫海岸です。世界遺産として登録されているので、石を拾っていいの?と悩んでしまいそうですが、何人もの人力を使ってダンプカーで運ぶわけではなく、そっとひとつ拾うには問題ないようです。
神主さんは常駐されていない?御朱印帳は?
神社には神主さんは常駐していません。ひっそりとしています。
神主さんは産田神社から車で10分弱ほどの場所にある花の窟神社と兼任(もちまわり)なので、御朱印は花の窟神社でいただくことができます。
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産田神社で安産祈願等の受付は花の窟神社へ連絡すれば相談にのっていただけるようです。
産田神社の自然の森
最後に、産田神社の参道から脇にそれた場所にも立ち寄っていただくと自然を感じることができます。
自然の森では、大変立派な木が祀られています。苔むした幹や枝は一見の価値があるのでぜひ見てきてください。
三本の矢ならぬ、三本の木が目に留まりました。
和歌山県新宮市にある速玉大社ではご神木となっているなぎの木が、この森には多く見られます。
なぎの葉は縁起が良いと言われています。
縦方向に葉脈が平行に走っており、葉脈の両端を持ってもなかなか破れないので縁が切れないと言われています。
産田神社には売店はありませんが、熊野観光ではなぎの葉をお守りとして加工されたものが販売されているので、機会があればご覧になってみてはいかがでしょうか。