熊野ってどこ?ということで、地図を書いてみました。結論から言うと、和歌山県の南部(地図赤い部分)と三重県南部の東紀州(地図青い部分)をざっくり合わせた地域のことを熊野と呼びます。

熊野とよばれる地域は、はっきりとした境界はありません。
東紀州は、南北に長い三重県の最南部にある熊野灘に面した2市3町(紀北町、尾鷲市、熊野市、御浜町、紀宝町)の地域をいいます。いずれも自然に囲まれた静かな田舎町です。
一般的に三重県は大きく5つに区分けされ、南北に長い三重県の最南端に位置するのがここ東紀州です。
この地は、千数百メートル級の峰が連なる紀伊山地を背に熊野灘に面しています。黒潮の暖かい海面を渡ってたっぷりの湿気を含んだ風が、紀伊山地の山肌にそって上昇し雲となると大量の雨を降らせます。
その気候ゆえに尾鷲ヒノキや杉が育ち、東紀州では名産となっています。
また、古くは「熊野」と呼ばれた東紀州の地は遠く未知の国であり、都人にとっては、海の遥か彼方にある理想郷への入口と思われていたようです。
遠く未知なるイメージですが、近年では高速道路やバイパスもつながったことで観光客も大変増えてきました。
このサイトでは、熊野をはじめとして、熊野周辺の観光地、熊野古道もあわせてご紹介しています。