2023年7月15日更新

飛雪の滝から苔と滝と粘菌に出会うハイキング

五月晴れの5月『飛雪の滝・里山塾』主催の、「苔を見て森林浴コースを歩くツアー」に参加しました。

雨天でも楽しいツアーだそうですが、この日はあいにくの?良いお天気でハイキング日和でした。

苔は、日常見る機会はたくさんありますが、粘菌という生き物については、このたび初めて見ることができました。

森林浴を歩くコースと、苔と粘菌という生き物について、まとめてみました。

苔や粘菌に興味のある方は最後にまとめていますので、ぜひ御覧ください。

飛雪の滝から森林浴コース歩き

飛雪の滝

こちらは紀宝町浅里地区にある飛雪の滝キャンプ場です。浅里地区は、「にほんの里100選」に選ばれた里山で、飛雪の滝キャンプ場は、風光明媚な田園風景が広がる一角にあります。

また近年はサウナの聖地といわれ、訪れる方も多くなりました。

それでは早速苔を見るツアーに出発します。

バス乗り場にて

このコースは、飛雪の滝キャンプ場からどこまで乗っても100円の町民バスに乗り、「和田の滝」で降車し山道へと進みます。

和田の滝

バスを降りるとすぐに神々しい「和田の滝」が見えました。

昼嶋

昼嶋(ひるしま)です。島の上の部分は碁盤の目のような、縦横の筋状となっています。

熊野川の舟くだり

熊野川の舟下りをみながら歩いていきます。

登山道

道なき道といったところに入ってきました。

出会いの滝

ガイドさんに案内してもらって見ることができた滝です。こういうツアーに参加すると、なかなかお目にかかれない滝をみることができます。

ちなみにこの滝、二つの滝が合流するので「出会いの滝」というそうです。

苔と粘菌

※それぞれの苔はクリックすると拡大します。

苔白い苔苔

苔は「葉」と「茎」のふたつで成り立っていて、「根」というものがありません。また、乾燥に弱いため、多くの苔は寄り添って群落をつくります。

お互いを支え合って生きていくことで、必要な水をより広い面積で受け止めることができるといわれています。

苔は、見れば見るほど美しいというのが正直な感想です。苔と思ったらシダ植物だったり、ただの草だと思ったら苔だったりで、判別に大変難しいところも魅了のひとつで、奥の深いものを感じました。

ここで粘菌(ねんきん)にも触れておこうと思います。

粘菌とは変形菌とも言われ、カタチを変える菌です。アメーバーになって動く一方、きのこや苔のように胞子を作り子孫を残します。

胞子から子孫として生まれたアメーバは、餌で成長し、ある時立ち止まって胞子を飛ばすといったサイクルのようです。

粘菌

実際アメーバみたいな動きをしていたのが、上の画像の粘菌です。細長い毛のようなものがわずかに動いていました。

粘菌は一つの細胞からできている単細胞生物で、朽ちた木や落ち葉などにいる生物です。知らないと通り過ぎてしまうような存在です。

粘菌は人知れず、身近なところで一生懸命生きています。

苔のように一生懸命生きていこう!と思ったところで、今回はいろいろな意味で学ぶことの多いツアーでした。

この記事では、紀宝町のちょっとした観光地と苔についてご案内しました。

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