2023年8月13日更新

車で行く!夏の爽やか吉野神宮、折鶴と風鈴・ハート型文様で癒やしを求めてパワーチャージ

吉野山観光マップ

桜の名所として大変有名な吉野山ですが、世界遺産指定の寺社仏閣が多く点在する吉野山に車で行ってきました。桜の季節は通行規制がかかり(それ以外でも規制がかかる場合があるので行く前には事前に確認してください)、車で近くまで行くことはできない観光地も、オフシーズンなら行くことができます。

この記事では「車で行く!夏の吉野観光スポット巡り」の第一弾として、吉野神宮をご紹介します。

吉野神宮は、奈良県吉野町吉野山の入り口「下千本エリア」に位置しており、まずはこちらで参拝します。

吉野観光

奈良県吉野は美しい自然と歴史遺産が広がる観光スポットです。日本一の桜の名所として知られ、春には桜が満開に。

吉野山や吉水神社など見どころも豊富。吉野や周辺にまで足を伸ばせば様々な宿泊施設があります。

快適な滞在を楽しみながら、ホテルや旅館、ゲストハウスなど選べる宿をチェック!吉野の魅力に浸ってみてください。

吉野神宮大鳥居

御祭神は、北条幕府を倒し天皇親政の復活を実現されたことで知られる第96代後醍醐天皇。

さまざまな困難に立ち向かいながらも建武中興を成し遂げられた後醍醐天皇をお祀りしている神社ということもあって、シーズン中には、その心にあやかりたいと「諸願成就祈願」や「受験祈願」などを願う大勢の参拝客で賑わいます。

夏のオフシーズンは、人影もまばらな吉野神宮ですが、ゆっくりと参拝することができることが最大のメリットとも言えます。

吉野神宮境内で見られる「折鶴」や、さまざまな場所にある「ハート型に見える猪目の文様」後醍醐天皇にあやかる「厄割玉での厄落とし」涼しさの演出「風鈴」などご紹介します。

鶴の手水舎、カラフルカラーの折鶴がお出迎え

吉野神宮手水舎

大鳥居をくぐると、左手前方に手水舎があります。

吉野神宮の手水舎には、折り鶴が一年を通して浮かんでいます。昔、吉野神宮神苑に青銅の夫婦鶴があったそうで、その代わりに手水に浮かべられているそうです。

折り鶴の涼しい演出で、夏の暑さも和らぎますね。

吉野神宮神門

神門をくぐり、前方には拝殿がみえます。

吉野神宮神門

神門をくぐり振り返ると、風車の折紙が飾られていて、ここでも涼し気な演出をみることができます。白とピンクの色使いが、優しく感じられます。

そのまま拝殿へと進む途中左手に、厄割玉という厄落としができるスポットがあります。

厄割玉は、拝殿で購入することができるので、詳細については後述します。

拝殿でハート型(猪目)文様を探してみる

拝殿扉のハート型

扉一つでこれだけのハート型が施されています。

拝殿扉のハート型

拝殿へと進むと、さまざまな場所にハート型をみることができます。

これ「猪目(いのめ)」というそうで、日本古来の愛くるしいハートのカタチをした文様です。

お賽銭箱

お賽銭箱にもかわいく「猪目」

拝殿

「猪目」をあしらった金具もところどころにあります。

猪目金具

幣殿と呼ばれる建物にも猪目が可愛く並んでいます。幣殿の奥には、本殿があります。

授与所にもハート型を見ることができます。猪目守といわれるお守りで、神職巫女が手作りで奉製しているそうです。

まだ他にも見つかるかもしれませんが、探すのはこれくらいにしておきます。

御祭神後醍醐天皇の不屈の心にあやかって、厄割玉での厄落とし

厄割玉

厄割玉とは?

自分の悩みや悪い気を玉に息を吹きかけることで移し、しめ縄の外側から「不撓不屈(ふとうふくつ)」と唱えながら、結界内にあるお祓い石に力いっぱい投げつけ、厄難を打ち砕くというものです。

厄割玉は、拝殿にある授与所で、一体300円でいただくことができます。

コントロールが非常に悪い私でも、かなり慎重に投げることでお祓い石にみごと当たって砕けてくれました。

投げて割れると、なにか良いことありそうな予感がするのはなんとも不思議です。

境内摂社(御影神社・船岡神社・瀧櫻神社)

吉野神宮摂社前の風鈴

吉野神宮の摂社前は、ずらりと整列された風鈴で、涼しさを演出しています。

吉野神宮摂社

後醍醐天皇のもと武家中心の社会から天皇中心の社会へと尽力した皇族忠臣を祭る官弊社が、明治になって15社創建されました。

明治維新の根源は、このときの天皇復古と吉野の歴史によるものといわれ、忠臣でありながらこの15社に祀られていない方々が、長い年月を経て、この吉野の地にお祭りされることとなりました。

向かって奥の左から、御影神社/御祭神(藤原資朝卿・藤原俊基卿)、船岡神社/御祭神(児島範長朝臣・児島高徳卿・櫻山茲俊朝臣)瀧櫻神社/御祭神(土居通増朝臣・得能通綱朝臣)です。 

赤と紫の和傘がアクセントとなり、華やかさが感じられる摂社です。

摂社折鶴

風が吹くたびに、淡く彩られた薄ピンクの折鶴がそよそよと揺れ、折鶴の先にある鈴が、涼しげな音色を奏でる爽やかな演出です。

吉野神宮参拝を終えて

近鉄吉野神宮駅からだと坂道を歩くこと約20分、最初の鳥居をくぐり鬱蒼とした参道の先に大鳥居が見えてきます。オフシーズンの夏だと、車で近くまで行くこともでき、大鳥居すぐそばに駐車場もあります。

風鈴や折鶴、ハート型の優しい演出の中、境内全体がシンプルでありながら後醍醐天皇の力強さを感じることができる、まさにパワーチャージができる神社という印象です。

授与所には、春にお祓いした御神木の桜の花びらを丸いガラス玉に納めた「桜王守」というお守りがあり、夏でも少しだけ春を感じることができます。

桜の季節にまた吉野に来たい!と思える吉野神宮でした。