【伊勢神宮】内宮参拝前に知っておきたい5つのポイント|事前知識でご利益アップ
伊勢市の四分の一を占めると言われる伊勢神宮(正式名称は神宮)は、敷地面積が5800万㎡で東京世田谷区とほぼ同じだそうです。
神宮は天照大神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする皇大神宮(内宮)と、衣食住、産業の守り神である豊受大神(とようけのおおみかみ)をお祀りする豊受大神宮(外宮)、そして別宮、摂社、末社、所管社すべてをの宮社を合わせた宮のことをいいます。
お伊勢参りは外宮からと言われる理由は、
- 外宮のほうが江戸から近いから
- おまつりは外宮が先に行われるから
といわれていますが、諸説あります。
この記事では、「参拝時間」「お伊勢参りの外宮と内宮参拝について」「内宮をお参りする際にぜひ知っておきたいポイント5つ」をまとめています。
「内宮をお参りする際にぜひ知っておきたいポイント5つ」では、自分らしくお参りを楽しみたい!という方も、参考になる内容となっています。ぜひ最後までおつきあいください。
伊勢神宮の神聖な雰囲気を最大限に味わいたい方へ。
伊勢または二見周辺のホテルでの宿泊は、神宮までのアクセスが便利で、神宮参拝や観光をより深く楽しむことができるのでオススメです。
早朝の神宮参拝が可能で、静かな雰囲気の中で心静かに参拝することができます。
伊勢・二見周辺のホテルで滞在することで、より深く地元の文化や神聖な雰囲気を感じることができます。
一日の疲れを癒し、穏やかな時間を過ごす特別な旅にぜひご検討ください。
伊勢神宮の参拝時間
参拝時間は次の通りです。内宮・外宮・別宮ともに同じ参拝時間となっています。
月 | 時間 |
---|---|
1〜4月 | 5:00〜18:00 |
5〜8月 | 5:00〜19:00 |
9月 | 5:00〜18:00 |
10月〜12月 | 5:00〜17:00 |
※御朱印やお守りお札などの授与所の時間も同じです。
初めて伊勢神宮に参拝される方は、外宮・内宮ともに入口や案内所で配布されていますが、事前に神域内の地図を見ておきたい方は印刷やダウンロードをしてざっと目を通しておくとよいかもしれません。
伊勢神宮MAPのダウンロードサイトはこちらから(PDFファイル:2.8MB)
豊受大神宮【外宮】(とようけだいじんぐう げぐう)の参拝
天照大神のお食事を司る豊受大神をおまつりしています。
お伊勢参りは外宮からという言葉どおり、まずは外宮からの参拝です。今回歩いた参拝ルートは以下のとおりです。
外宮参拝ルート
正宮(しょうぐう)…多賀宮(たかのみや)…土宮(つちのみや)…下御井神社(しものみいのじんじゃ)…風宮(かぜのみや)
外宮には入口が表参道と北御門口の2箇所あります。表参道から入るのが一般的ですが、今回は北御門口から入ります。
防火のために作られた堀川にかかる火除橋を渡り、北御門鳥居をくぐり外宮神域に入ります。
右手奥が五丈殿で手前に見えるのは九丈殿です。雨天時のお祓いや遷宮時に饗膳の儀が行われる御殿です。
石組み中央に一本の榊が植えられているところが、宮の四方を守る四至神(みやのめぐりのかみ)です。四至神は社殿はありませんが、境界を守る神様です。
正宮で参拝を済ませます。正宮入口から先は写真撮影は禁止となっています。
その後、多賀宮(豊受大神の荒御魂をおまつりする別宮)へと石段を登り進みます。小高い山の頂に鎮座していることから高宮(たかのみや)と呼ばれていました。
下御井神社は外宮の一番奥にひっそりとあり、井戸がおまつりされています。風宮は風の神様がおまつりされています。
外宮では天照大御神を初めとする神々に、朝夕2回お食事を差し上げるおまつりがあり、1500年前から続いています。
朝の8時半前後、夕方15時〜16時ごろにお食事を運ぶ場に出会えるかもしれません。砂利を歩く音が厳かな境内に響き渡ります。(時期により時間が変更になることもあります)
皇大神宮【内宮】参拝ルートとぜひ知っておきたいポイント5つ
皇大神宮(内宮)は皇室のご祖神である天照大神をおまつりしています。参拝ルートと合わせて、参拝前に知っておきたいポイントを5つご紹介しています。
内宮参拝ルート
手水舎または五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)…瀧祭神(たきまつりのかみ)…風日祈宮(かざひのみのみや)…御正宮(ごしょうぐう)…荒祭宮(あらまつりのみや)
宇治橋を渡って神域へと進みます
宇治橋の欄干や床板はヒノキ、橋脚はケヤキが使われています。右側通行です。
宇治橋を渡ると神苑です
宇治橋を渡り少し歩くと、神苑と呼ばれる松が美しい庭園があります。
身も心も清らかに、手水舎です
衛生面を考えてのことか、柄杓はなくなりました。
五十鈴川の御手洗場です
川岸の石畳は、徳川綱吉将軍の生母桂昌院が寄進したと言われています。その石畳の先に五十鈴川が流れています。
昔からこの五十鈴川で、身や心を清めてから伊勢神宮の参拝がなされてきました。
五十鈴川で知っておきたいポイント1
参拝前に心身を清める場所なので、お賽銭は入れないようにする
お賽銭は川に投げ込まないでくださいと注意書きがあるので、美しい五十鈴川を守っていきたいものです。
瀧祭神(たきまつりのかみ)
瀧祭神(たきまつりのかみ)は五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)のすぐそばに鎮座しています。五十鈴川の水の神さまとしてお祀りされています。
五十鈴川御手洗場からも、二拍手が聞こえてくる近さと静けさです。
風日祈宮(かざひのみのみや)
瀧祭神から正宮へと進む途中、橋を渡ると風日祈宮(かざひのみのみや)があります。風雨の神をまつる別宮です。
瀧祭神、風日祈宮と参拝し終え御正宮へとすすみます。
伊勢神宮御正宮での参拝
御正宮で知っておきたいポイント2
- お願いではなく感謝の気持ちを伝える
- 正宮までの階段を上るときの第一歩は、階段外側の足から運ぶとよいらしい
- お賽銭を投げるというより置くイメージ
御正宮では、個人的なお願いよりも感謝の気持ちを伝えるとよいとされています。
日々の感謝を御正宮で伝えましょう。
階段外側の足からとは、右端の階段を上がる際には右足から運ぶとよいらしく、皇室関係の方が紹介番組で話されていました。
また御正宮ではお賽銭箱はなく、代わりに白い布が敷かれています。お賽銭は投げ込むより置くイメージの方がいいですね。
それと、おみくじは「お伊勢さんにお参りすることで大吉となる」ので、ありません。
それでは御正宮での参拝が済んだら、荒祭宮(あらまつりのみや)へと進みます。
途中、杉の大木が目に止まります。
伊勢神宮神域は昔から木の伐採が禁止されているので、巨木が多くみられます。この木は、いろいろな人から撫でられているのか、木の皮がつるつるしています。
踏まぬ石
荒祭宮が正面に見える下りの階段の真ん中に、「踏まぬ石」と言われる割れた石があります。「踏まぬ石」はその名の通り踏まないほうがよいとされています。
参道で知っておきたいポイント3
- 階段途中の中央にある踏まぬ石は、踏まないように気をつける
- 参拝道の中央は歩かないようにする
参拝道の真ん中は神さまが通る道とされていて、参拝する人は道の端を歩くことがよいとされています。「踏まぬ石」も階段の参道中央に位置しています。
割れていて大変危ないので、「踏まぬ石」と呼ばれるようになったのかもしれませんね。
階段を降ると、荒祭宮です。
荒祭宮での参拝
いよいよ荒祭宮での参拝です。この別宮はぜひお参りしましょう。
というのも、荒祭宮では、お願いよりも成し遂げたいことやチャレンジしたいことの決意を表明するとよいといわれています。
荒祭宮で知っておきたいポイント4
荒祭宮では「何を成し遂げていきたいか、誓いやチャレンジしたいこと」を宣言する!
お伊勢さんでは感謝や自分を鼓舞する気持ちを表明するといった場所でもあります。
自分の気持ちを整理し、新たな前に進む一歩となるように宣言してみましょう。
御神体と五丈殿
荒祭宮での参拝後、帰路方向へと進むと、右手に神楽殿と五丈殿がみえてきます。
五丈殿は、祭祀や雨天など天候が悪い時に神事が執り行われるところです。
五丈殿前にあるこの小さな囲いは、境内を四方から守る神様「四至神(みやのめぐりのかみ)」で、御神体です。
そこで最後のポイント⑤です。
五丈殿前で知っておきたいポイント5
御神体は静かに手を合わせてお参りする
御神体に手をかざしている人を見かけますが、宮司さんに伺ったところ、手を合わせてお参りしてくださいとのことでした。
帰りの宇治橋
宇治橋は右側通行なので、帰りの際に欄干上の最後から2番めの擬宝珠(ぎぼし)に触れることができます。
というのも、この擬宝珠(ぎぼし)、宇治橋を守護とする饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)の御札が収められおり、撫でて名残を惜しむ方が多くいらっしゃるようです。
「またいつか、伊勢神宮へ」「よし!これからもがんばったるで!」と、さまざまな人の願いがこの擬宝珠(ぎぼし)に込められているように思います。
伊勢のおみやげと食について
伊勢うどんは、普通のだしうどんではなく、こしの強くない麺が甘辛醤油に浸っています。
かき氷は、中に赤福餅が入っていて夏場は大変人気なので売り切れ必至です。
冬はかき氷の代わりにぜんざいが美味しくいただけます。
お土産ではへんば餅が個人的に好きです。ただし、賞味期限が短いので購入する際には確認してください。
この記事では、伊勢神宮の内宮と外宮の参拝コースをご案内しました。参拝をするにあたっては、5つのポイントも合わせてご紹介しました。
ぜひ伊勢神宮での良い思い出づくりの参考にしてください。