松本峠から鬼ヶ城へと抜ける桜ルートを歩く


熊野古道については、いろいろな歩き方(逆ルートやショートカットルートなど)があるので、参考程度に読んでいただけるとありがたいです。
今回の熊野古道コースは、鬼ヶ城に車を駐車し、大泊の登り口から東屋の展望台経由で鬼ヶ城へ下るルートです。
鬼ヶ城へ進むので街道からは逸れますが、峠から木本方面へ下ると熊野灘に沿って浜街道へと抜けるルートとなります。
新宮にある速玉大社や西国三十三か所を目指した人々は、峠越えのないこの海岸線(浜街道)を南下したと言われています。
松本峠は、地元の小学生の遠足や、近くで働く人がお昼休みを使って気分転換に歩く健脚者もいて、比較的歩きやすいといわれています。
ただし、最初の上り坂は、かなりきつく感じました(汗)
この記事では山手に道をとる大泊登り口から、鬼ヶ城へと抜ける散策道をまとめています。
松本峠から鬼ヶ城
車を鬼ケ城に駐車して、徒歩で大泊の登り口から熊野古道松本峠へと歩きます。
今回は桜がきれいな3月下旬だったので、鬼ケ城跡から「桜の道」を下って鬼ケ城に戻ってくるコースでした。
一緒に読みたい鬼ヶ城めぐり/岩の彫刻芸術、周回歩道を歩く
登り口からしばらくは、足場が悪く、きつい登り坂が続きます。
この峠は、大泊など海辺の里に暮らす人々の大切な生活道でもありました。峠の下にトンネルができたことから、この道はもっぱらハイキングに利用されています。
石畳の側面が石垣で固められている「江戸の石畳」など見ることができます。
竹林が近づいてくると峠となり、鉄砲で撃たれたと言われている地蔵様が立っています。そのお地蔵様は、建てられたその日に妖怪と間違われて鉄砲傷をつけられてしまったそうです。
今回のコースは、鬼ヶ城城跡方面へと進みましたが、松本峠から木本方面へ下ると、木本の古い町中を抜け国道42号線を渡って、七里御浜海岸へと進むことができます。
峠と木本間は、道がよく整えられ歩きやすく、七里御浜からそのまま海岸沿いを歩くと、獅子岩や花の窟へと進むことができます。
鬼ヶ城城跡へと歩を進めると、東屋展望台があります。『世界遺産』七里御浜の眺めは大変美しく、パンフレットや広告などでよく見かけられます。
熊野速玉大社がある新宮まで約25kmも続く七里御浜と、山並みが一望できます。
そのまま進んでいくと、桜の道へとつながっていて、海と桜の景色がすばらしい。
ごつごつした山の斜面に桜が植えられています。
桜の道からそのまま下ると、鬼ヶ城へと戻ってきます。
魔見ヶ島(マブリカ)が前方に見えます。無人島で磯釣りやダイビングスポットとしても有名です。
時間的に余裕があれば、鬼ヶ城もぜひ観光してみてください。
この記事では、鬼ヶ城に車を停めて、徒歩で大泊登り口、松本峠、鬼ヶ城へと進むルートをまとめました。
3月下旬は鬼ヶ城の山一面が桜で埋め尽くされ、海と桜のコントラストが見事です。鬼ヶ城までは下り坂からの桜を見ることができるので、眼下の桜を堪能することができます。
ぜひ足元に注意して、いってらっしゃいませ!